和モダンな家の作り方 家具の選び方も詳しく解説
近年、和モダンな内装のホテルや宿がたくさん現れ人気を博しています。
自分の家も和モダンなインテリアにしたいと思っている方も、いらっしゃることでしょう。
あるいは、和モダンなインテリアの家を建てたいと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
とはいえ、どうすれば和モダンなインテリア空間を作れるのでしょうか？そこで今回は、和モダンな家の作り方を解説します。
1. 和モダンなインテリアとは？
そもそも和モダンなインテリアとは、どんなインテリアを指すのでしょうか。和風インテリアとは何が異なるのでしょうか。
和風インテリアとは、畳や床の間・障子や襖・和家具などに代表される、日本の伝統的な住まいの要素をそのまま取り入れたスタイルのことです。
一方、和モダンなインテリアとは、そこに現代的なインテリア様式を融合したスタイルのことを指します。
近年、日本の住宅では、和室を取り入れる家が少なくなっており、床の間や畳・障子といった日本に昔から見られた内装のしつらえが見られなくなっています。
しかし、日本人の生活習慣から生まれた、伝統的な和の佇まいへの評価が、ここ最近高まりを見せています。
元来、日本の家は、すべて自然の素材によって作られ、それは日本の風土気候のなかで快適に過ごせるように工夫されてきたものなのです。
しかし、いくら和のスタイルが再評価されているとはいえ、ベッドやソファ・ダイニングテーブルなど洋風スタイルを一切合切捨てて、一気に純和風に変えてしまうのは現実的でないでしょう。
そこで、日本の伝統的な和の要素と、現代的でスタイリッシュかつ機能的なモダンなデザインとを掛けあわせた、和風モダンなインテリアスタイルが脚光を浴びているのです。
では、おしゃれな和風モダンなインテリアにするためには、実際どうすれば良いでしょうか。
2. 和モダンなインテリアを実現するためのポイント
ポイントは、いかに伝統的な和の内装を取り入れるかというところにあります。
日本の古くからの建築物の特徴は、杉や檜の木を用いた柱構造・い草からできた畳・紙を素材とする障子・珪藻土や漆喰による壁など、家づくりの素材すべてが自然由来のものであることです。
こうした素材を、現代の建築・内装に取り入れることによって、和と洋が心地よく融合した和モダンな家づくりを実現できます。
2-1. 和室の象徴・畳を取り入れる
日本古来の建築物における和の象徴と言えば、畳です。
近年のフローリング全盛の時代においては、和室を設ける住宅が、めっぽう少なくなりました。
和室すなわち畳部屋が敬遠される理由は、テーブルやイスといった洋風の生活スタイルとマッチしないからという理由もありますが、なんとなく古くさくて格好悪いからという理由が少なからず存在します。
しかし、最近では琉球畳がよく使われるようになっています。畳縁がないためスタイリッシュな和の空間を演出できると人気です。
琉球畳とは、一般的ない草ではなく、七島イ（しちとうい）という、い草で作られた畳のことをいいます。
七島イは、もともとは沖縄（琉球）で栽培されていたことから、琉球畳と言われるようになりました。
琉球畳は、一般的な畳の半分のサイズ、正方形で用いられることから洋風のスタイルにも合わせやすいのが特徴です。
また隣り合う畳の織り目の方向を互い違いにしていくことによって、市松模様を表現できるのも従来の畳にはない特徴で、スタイリッシュな畳空間を実現してくれます。
2-2. 壁材に珪藻土・漆喰を取り入れる
現在、壁材の多くはビニルクロス、あるいは紙や布のクロスです。
しかし、和のやさしい雰囲気を表現するためには、自然素材の漆喰・珪藻土を壁材に用いたいものです。
壁全面でなく、一部の壁のみアクセントとして取り入れるだけでも和の雰囲気を伝えてくれます。
漆喰・珪藻土の壁は、調湿効果が高く、もともと日本の風土にあった素材です。住みやすい快適な住環境をかなえてくれる点も魅力です。
2-3.和の内装に多く用いられている格子柄デザイン
和モダンのインテリアを実現するためには、日本古来の建築物でみられる内装デザインにも注目してみましょう。
日本の古い建築物は、ほとんど直線によってデザインされています。障子や襖・窓枠や柵はよく見ると、そこには格子柄・平行柄が多く用いられています。
格子柄や平行柄といった直線的なデザインは、風と光を通す一方で視界を遮るという実用性をもちながら、シンプルなデザイン性で和モダンインテリアを引き立ててくれるでしょう。
3. 和モダンなインテリアにぴったりの家具とは？
内装に手を加えるほど大がかりなものではなく、まずは和モダンなインテリアに適した家具を揃えていきたいという方のために、ご紹介したいのがロースタイル家具です。
欧米では、テーブル・イスを使って過ごしベッドで眠る生活であるのに対して、日本は畳に座り、布団で眠る床の生活です。
そこで低めのテーブルやソファ、いわゆるロースタイルの家具を用いてみましょう。ロースタイルの家具は、空間を広く開放的に見せてくれるだけでなく、和の落ちついた雰囲気を醸し出してくれます。
ローソファは、和モダンインテリアを代表する家具です。ソファに座る人と床に座る人が、同じ部屋にいても違和感なくくつろげます。
ローベッドも和モダンスタイルに必須の家具のひとつです。布団感覚で使えるので畳の部屋にも使え、シンプルかつ洗練された和モダンなインテリア空間を実現してくれます。
また座卓やちゃぶ台・座椅子は、和モダンインテリアの定番です。フローリングにラグを敷き、そこに座卓やちゃぶ台・座椅子を置けば、和と洋がおしゃれに融合したインテリアの出来上がりです。
4. まとめ
和モダンなインテリア空間を実現させるためのポイントをお伝えしました。
自然の素材感を活かした和の要素を取り入れ、直線的なデザインをベースに作り込みすぎないシンプルな構成にすることで、品のある和モダンのインテリアを実現できます。
和モダンなインテリアの家を建てたい、リフォームしたいとなれば、一度地元の工務店に相談してみましょう。
中川工務店では、和モダンスタイルの注文住宅やリフォームも扱っています。和モダンスタイルの住宅をご希望の方は、是非ご連絡頂けますと幸いです。